せんせーのブラックエプロン講座

BA取得のコツ・方法、伝授します

余談 スターバックスの面接を合格するために大事なこと

こんにちは、せんせーです。

今回はブラックエプロン試験合格に向けての勉強解説…の前に、そもそもスターバックスのパートナーになるためにどうしたら良いのか、通ったことすらない店舗に一発で合格した私からアドバイスを紹介していきたいと思います。ネットでは「顔採用だ」「倍率高過ぎて受かんない」と言われることも多いスタバのバイト面接ですが、気をつけるポイントさえ間違えなければほぼ確実に合格できます。今回はそういった重要なポイントを紹介していきたいと思います。

 

そもそもスターバックスが求めている人材とはどのような人か?

まずはアルバイトで採用される相手であるスターバックスについて知りましょう。どのような人材が求められているのかを考える上で参考になるのは、スターバックスの新卒採用サイトです。

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このページに「求める人物像」がまとられています。スターバックス曰く「Our Mission and Valuesを体現し、自分とスターバックスの成長に未来志向でチャレンジできる人」が求める人物像だそうです。

 

新卒とはいえ、SM(=ストアマネージャー、店長)より上のポジションになるまで業務の中心は店舗での業務になるので、入社超初期の業務に求められるレベルはそこまで変わりません。なんならスターバックスでは、お客様と触れ合う現場のパートナーの方がより業務がOur Mission and Valuesに合致しているといっても過言ではありません。

ではそのOur Mission and Valuesとは何かですが、簡単に言うとスターバックスで最も大事にされている理念です。

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このサイトに簡単にまとめられているこの文言が、スターバックスの業務の根幹であり最も重視すべき言葉であることが間違いないです。(なんならブラックエプロン試験でもこれに関係した問題が出ます)そして、その「Our Mission and Valuesを重視し体現した上で成長を忘れない姿勢」がスターバックスで最も重視され、求められている人物像・人材という訳です。

 

新卒採用ほどではないにしろ、アルバイト採用でもこの姿勢を忘れないことが大事なポイントとなります。

 

狙いを定める

スターバックスで求められる人材がどのようなものか理解した上で、次に大事になってくるのは「アルバイトの狙いを定める」ということです。ここで言う狙いを定めるというのは、どの店舗を受け、どの募集に応募するのかということです。

上記の求められる人材はあくまでスターバックス全体において求められる人材であって、前提でしかありません。その上で、アルバイトを応募する各店舗ごとに求められる人材を見定めなければなりません。深夜帯の人員がめちゃくちゃ不足している店舗に対して「朝型なので早起き余裕です!」と自分を売り込んで合格すると思いますか?当然不合格です。アルバイトを採用するということは、人件費1人分を新たに予算から割くということです。予算を割かざるを得ないくらい人員が欲しいからこそアルバイト募集をするのです。その募集の根本原因を見定めなければ、採用のミスマッチが生まれてしまいかねないです。

スターバックスのアルバイト採用で募集される形態は、バリスタ採用とシフトスーパーバイザー採用の2種類です。バリスタ採用は通常のパートナーを指し、お客様が想像する最も分かりやすい店員になる人を探します。シフトスーパーバイザー(SSV)採用は、バリスタの上位のポジションとして、時間帯における責任者になる人を探します。SSVも最初はバリスタとしてキャリアをスタートして、研修を短期間で受け切って一気にSSVになるようなモジュールを受けます。つまり業務内容という点でバリスタの仕事はSSVの仕事に内包されており、SSV採用を受ける方は「バリスタではなく、SSVになりたい特有の理由」というものが必要になります。バリスタ採用でもキャリアを積めばSSVになれるので、最初からSSVを見定めるだけの理由がないと採用には至らず、正直SSV採用はお勧めしません。

 

次に、受ける店舗について解説します。

*3starbucks-job.jp

 

上記のサイトから自分の最寄りの店舗が調べられると思いますが、複数店舗が検索に引っかかる場合(そうでない場合は適当に東京で検索してみてください)店舗を比較してみてください。駅近なところ・郊外のドライブスルー付き店舗・ショッピングセンターに併設されるところetcと、色々な店舗が検索に出てきます。それだけでなくその店舗があるところが繁華街なのかベッドタウンなのか、田舎なのか都会なのか等人口や年代区分も重要な点です。例えばベッドタウンにある駅近店舗(駅からは主要な学校・会社へアクセス良好)とかを例に挙げると、朝は出勤前の会社員がコーヒーを求めて、昼にはランチ前後の主婦さんがお茶をしに、夕方は学校帰りの中高生がフラペチーノを飲みに店舗に来ると想像できる訳です。このような感じに、その店舗それぞれの客層、そしてそれに対して必要な人材がどのようなものかを想像することで採用されやすい人材像を構築しやすくなるのです。

 

上記のような分析を行うことで、自分に相性の良い店舗を見つける(もしくは、受けたい店舗が求める人材を逆算する)ことができるのです。

 

エントリーシートで目に留まる

受ける店舗が決まったら、早速ESを書きましょう。ただし、面接はESから始まっています。これ案外知られていないことなのですが、ESは基本全部社員の人が目を通しています。しかしその応募数は基本数十件(場合によっては100件以上)になるので、一個一個を丁寧に見る時間はありません。実際私が面接を受けた時には店舗に120件ほどESが来たそうです。そんな数のESを丁寧に見るはずがありません。そこで重要になるのは、社員の目に留まるようなESを書くことです。

「フラペチーノが昔から好きで、好き度合いでは他の人に負けません。今度はフラペチーノを作る側になって、お客様に提供したい。」

スターバックスに以前行った際に、店員の方がすごく生き生きとして働いている姿が印象的で元気をもらえた。今度はそんな生き生きとした店員に自分がなってお客様に元気を届けていきたい。」

以上2つの志望理由を見て、あなたはどちらの人の話を聞きたいと思いますか?ほとんどの人は2番目だと思います。フラペチーノが好きな人なんてTwitterInstagramを探したらいくらでもいます。言い方は悪いですが、そんな人達の意見なんてたかが知れてます。逆に2番の人は「どんな感じのパートナーを見たのかな?モチベーションどれくらいあるのかな?」と感じて、もっと話を聞いてみたいと思うのがスターバックスの社員です。そういった社員の目に留まるESを書かないとそもそも読んでもらえすらしない、ということを念頭においてESを書きましょう。私の友人にスターバックスのESを7回落ちている人がいるのですが、その人が書いたESがまさに1番目の内容でした。私が添削して2番目のような内容に書き換えさせた結果面接まで行けたという事実から、このことを裏付けられると思います。

その時に役立つのが、最初に述べたスターバックスで求められている人材の知識です。これに少しでも合致しているようなESを書くと「この人はもしかしたら我々が求めている人材かも知れない」と思ってもらいやすくなるのです。残念ながら届くESのほとんどは1人目のような「スターバックスへの愛」を述べる物です。それを悪いとはいいませんが、代わり映えしないのであえてESを通す理由もなく面接に行き着かずに落とされることになります。

そしてもちろんですが、働ける時間帯や年数は店舗が求める人物像に合致するようにしましょう。早朝人員・2年以上勤務を予定している店舗に深夜帯・1年未満希望が応募しても受かるわけがないですからね。

 

面接では「エプロン姿」を想像させる

面接までこぎつけた方、おめでとうございます。一次試験クリアです。あとは面接だけです。面接は応募した店舗(集団面接の時はどこかのホールを貸し切ったり、このご時世ZOOMでのオンライン面接の場合もあり)で行われます。基本店舗が暇な時間帯に行われるのですが、あまりにも早く来過ぎたりしても面接官(基本SM。もしくはASM(アシスタントストアマネージャー=副店長))が困るだけです。面接予定時刻の10分前くらいに店舗に行きましょう。店舗に着いたらパートナーに「面接の予定で来ました〇〇です」のように伝えましょう。ちなみに面接は店舗に入ったその瞬間から始まっているので、パートナーに話しかける時もしっかりと受け答えをしましょう。パートナーは後で「あの時の〇〇さん、どんな人だった?」とバックルームで面接官に聞かれる場合があり、その時にパートナーの印象が悪かったら「相手によって対応が変わる人なんだ」となって印象が一気に悪くなるからです。

面接の時間になったら用紙に必要事項(勤務希望時間など)を書いて面接スタートです。ここで聞かれる定番質問は2つ。なぜスターバックスに入社したいのかと、なぜこの店舗なのかです。ですが、この2つの質問はこれまで書いたことをしっかり理解できている人なら余裕ですね。しっかりと自分の意思を伝えましょう。それ以外に何を聞かれるかは正直分かりません。面接官によってまちまちです。私の場合はチームで頑張ったことや、チームでの挫折経験などを聞かれました。後で分かったことですが、面接官のSMは特にチームプレー感を大事にする人だったということです。なので、採用する側(面接官)各々が思い描く人物像に合致するかを見られるということです。この時も、焦ったりせず、笑顔を忘れずに受け答えをしましょう。たとえ即答できなくても、しっかりとした回答ができれば大丈夫なので安心してください。

面接時の服装は自由ですが、白シャツや黒いポロシャツ、黒スキニーのような実際のパートナーと同じような服装がベターです。よく言われる話ですが、面接中面接官は「相手のエプロン姿を想像できるか」を見ています。その時にあまりにも派手な服装だったら想像しにくく、個性が強すぎて店舗のチームの輪を乱すかもしれないと思われかねないです。個性は入社後発揮しましょう。

 

上記の「エプロン姿を想像できる」人物像に容姿・言動ともに近づけましょう。ここで言う容姿とは、単にかわいい・イケメンというわけではありません。パートナー姿を想像した時に違和感のない姿(=髪がボサボサじゃない・爪が伸びていない・清潔感のある格好etc)であるかどうかです。なので、イケメンや美人じゃないと合格しないということはありません。(なにより今の時期はマスクもあるのでなおさら顔面偏差値では測られない)それよりも、人としてちゃんとした格好・言動を心がけましょう。

 

合格発表

合否に関わらず、結果は後日本人に知らされます。メールや電話などいろいろな方法で連絡されるので結果発表まで気長に待ちましょう。私の場合面接1週間後にメールで合格が知らされました。

 

 

ちょっと長くなってしまいましたが、上記が合格までのメソッドです。まとめると、

 

1.スターバックスが求める人物像を考える

2.店舗ごとに求められる人材をさらに考える

3.1.・2.に合致する人物像をESに表現する

4.3.で表現したESに矛盾ない人物像を面接で見せる

 

の4段階です。たったこれを意識するだけで合格の可能性はグッと上がります。

これを読んだ未来のパートナーさんと一緒にお仕事できる日を、もっと言うと一緒にBA試験に向けて頑張ってくれる日を待っています。

*1:スターバックス公式サイトより

*2:スターバックス公式サイトより

*3:スターバックス公式サイトより

余談 BAを得ることのメリット・デメリット

こんにちは、せんせーです。

今回は箸休めとして、私がBAを取得して感じたメリット・デメリットをそれぞれ紹介していきたいと思います。BA取得を目指すPTRの方には特に参考になるのではないかと思うので、ぜひ呼んでいただけたらと思います。

 

メリット

1.自分だけのものが貰える

これはBA取得のメリットとして、誰しもが一度は考えたことのあることだと思います。ご存知の通り、ブラックエプロン試験に合格された方は自身の名前入りのエプロンを作ってもらえます。アルバイトPTRは特に分かると思いますが、退職時にはスターバックスから受け取ったもの一式(冊子やPTRカードなど)をスターバックスに返却することになります。そのため、普通にいたら退職後には手元にスターバックスで働いた軌跡がほとんど残らないのです(もらったGABカードなどはもちろんそのまま持っていて大丈夫です)。これは私の先輩PTRが仰っていたことなのです。「もしBA試験を受けられるのであれば受けたほうがいい。そして受かったほうがいい。そうしたら自分の頑張った証が得られるから。」そうです、BAは退職後も自分の手元に置いておくことができるのです。BA試験は簡単ではない(鬼むずでもないですが)試験なのですが、それに向かって頑張ったことも含めてスターバックスへの勤務に関して自身が頑張った証を何か一つ得られるのは、今後の人生においても良いものとなると思います。

 

2.自信が得られる

上記の通りBA試験は簡単ではないので、それに向かって適切な努力を行い、第三者に認めてもらえた経験は、自分の知識に対して自信を持てるようにしてくれます。私も、入社後同期と比べて業務がダメダメで自分に自信が全然持てていなかった時もあり、退職を何度も考えていた時期もありました。でも、何か一つでも自信を持って働けるものが欲しいと思ってチャレンジしたBA試験に合格したことで、自分の業務に自信を持てるようになりました。最初はコーヒーに関する知識にだけは持てていた自信が少しずつ業務全般に広がっていき、いつの間にか周りに「なんか最近変わったね」と言っていただけるような変化を生み出せました。BAにはそういった不思議な力があります。身につけている(または、ただ単にBA試験に合格したという事実だけでも)だけで自信がみなぎってくるようになるのです。

 

3.周りからコーヒーに関して頼られる

コーヒーに関する知識のプロフェッショナルを示すBAな訳ですから、これを身につけているだけでコーヒーに関する発言に影響力が生まれます。「BAがそう紹介するんだから」、そう言ってもらえることも多いのはそのことの如実に示しています。やっぱり人に頼られるってとても気持ちが良いことですねw

 

4.ファンが生まれる(こともある)

これは人による点も多い話で、私も人伝で聞いた話なのですが、BAを着用しているとお客様から「あ、BAだ!」と注目され、時には「あのBAの人に接客してもらいたい」と思われファンのようにお客様に来られる場合があるそうです。BAはそれだけ、お客様からしたら「すごい!」存在なわけです。その期待にしっかり答えましょう。

 

デメリット

1.注目されすぎる

メリットで挙げた注目される面は、一転してデメリットにもなりうります。よくTwitterを見ていると「ブラックエプロンが作ったのにホイップの巻きが下手」「ブラックエプロンなのに接客が雑」といった書き込みを見ます。私の講義を受けている方なら分かると思いますが、BAを取得したところでホイップの巻き方は上手くなりませんし、BAは接客が神懸かっていることを証明するようなものでもありません。BAはただ「コーヒーに関する知識がある一定以上ある」ことを証明しているに過ぎませんが、その希少性もあいまってBA=PTRとして優れているの公式が生まれてしまっています。もちろん、BAはそれだけの期待を背負う権利・責任があるものです。逆に言ったら、何か些細なミスをしてしまったらそれだけで「あの黒いエプロンが〇〇しやがった」と言われてしまうのです。そのプレッシャーに勝てない人は、着用を控えたほうがPTRとしてのポテンシャルを発揮できるかもしれません。

 

2.頼られるからこそ、知識面に穴を作ってはいけない

コーヒーに関する知識を証明するBAですが、その証明はあくまでもBA試験その日時点での知識に対する証明です。知識をアップデートせずそのままにしておけば、どんどん知識というものは薄れていってしまいます。一般的に、試験に合格してから手元にBAが来るまで約4〜5ヶ月かかります。その間知識のアップデートを怠っていたら、BAが手元に届く頃には着用に値しないPTRになってしまいます。そして、そんなPTRが着用するのはBAです。お客様はもちろん、他のPTRもコーヒーで分からないことがあったらBAのPTRを頼るでしょう。その時に「分かんない」としてしまったら、その店全体に対する信頼が損なわれてしまいます。「あそこのお店はコーヒーに関して質問しても何も答えられない。ブラックエプロンもいるが、ダメダメだ。」と言われてしまうのです。だからこそ、知識の穴を作らないよう常に向上心を持って勉強し続ける意思が必要になるのです。

 

 

上記のように色々メリット・デメリットを書いてみましたが、結局メリットの方が圧倒的に多い試験です。少しでも人として・PTRとして成長したい、何か頑張った証が欲しい、そう考えている方全員に一度は受けて欲しい試験です。今回の余談は以上とします。