せんせーのブラックエプロン講座

BA取得のコツ・方法、伝授します

基礎講座1-1 ブラックエプロン試験とは?

こんにちは、せんせーです。

今回はブラックエプロン試験(正式名称、ブラックエプロンチャレンジテスト)がどのようなものなのかをお伝えしていきたいと思います。

ブラックエプロンはコーヒーに関する幅広い知識を有することを示す証であるので、その試験でもコーヒーに関する問題がほとんどです。逆に言うと、コーヒーに関する質問以外は出ません。なので、フラペチーノのレシピやレジにおけるルーティーンなどといった業務上の知識は一切問われないのす。これがこの試験におけるミソです。要はコーヒーに関する知識(コーヒーにちょっとでも関係があったらそれは試験範囲に含まれますが)を完璧にすれば試験は余裕ということですね。どの程度で「コーヒーに関係がある」範囲に入るのかと言うと、「〇〇というコーヒーの産地であるグアテマラは、以下の地図の番号のうちどこでしょう?」のようなレベルでも範囲内になります。これなんてもはや地理ですねw

コーヒーの知識と言っても範囲は膨大です。しかし、ことこの試験において重要な知識は

1.コーヒー豆の知識

2.スターバックスのコーヒーに関する取り組み

3.スターバックスに限らない、コーヒーに関する一般的な知識

の3種類です。1.→3.にいくにつれて重要度は薄れます。つまり、特に1.・2.を完璧にしたらだいぶ合格可能性が上がるということです。それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

1.コーヒー豆の知識

これは文字通り、スターバックスで販売されいるコーヒー豆に関する知識全てです。ローストのレベルや風味、産地やストーリーなど多岐に渡ります。コア豆は当然として、毎期発売されるプロモ豆の知識は必須です。過去1年分から質問されるのでまずはコア豆から、そして過去1年間で発売されたプロモ豆に関する情報を集めましょう。(当然ですが)それぞれ店舗のライブラリーから見れるものが最も詳しいので、店舗で知識をインプットします。

それらに加えて、プレスサービスなどのコーヒー豆に関するメニューも出題範囲に含まれるのでその辺もしっかり勉強しましょう。

 

2.スターバックスのコーヒーに関する取り組み

スターバックスは環境や労働環境にとても敏感な企業です。なので、コーヒー豆の調達方法や地球環境への興味はとても大きく、それがBA試験にも反映されています。スターバックスが環境への配慮として取り組んでいる運動や、フェアトレードなどの手法も出題範囲に含まれます。これらの配点も非常に大きいので、取りこぼしがないように注意しましょう。

 

3.スターバックスに限らない、コーヒーに関する一般的な知識

これも文字通り、コーヒーに関する一般的な知識に関することです。例を挙げると、スターバックスでは扱っていない抽出方法(ネルドリップ)に関する知識や、エスプレッソマシーンを開発した人の名前など、コーヒーに関すること全ては出題範囲と考えて構いません。ただし、ここから出題される割合は全体で見てもかなり小さいので、重箱の隅を突いて穴を開けるようなレベルを抑えようとしてもほぼ無駄になります。(もし入手できるなら)過去問からどのようなレベル・内容が出題されるのか把握し、無駄なく勉強しましょう。

 

どうでしょうか?漠然と「コーヒーに関する知識」と言われるより、だいぶスッキリとしたのではないでしょうか?これらを出題範囲をしっかりと抑え、無駄なく勉強すれば試験合格の可能性はグッと上がります。世間では、ここ最近では出題されていないようなニッチな問題が溢れかえっていますが、それらを抑えたところで得点にはほとんどつながりません。あくまで「社内試験であること」「社内でコーヒーに関する知識を有していることを証明しているだけのこと」を理解しましょう。

今日はここまでにしたいと思います。

 

 

宿題は、BA試験における出題範囲を大別した際の3区分が何かを覚えることです。ではまた〜。

 

基礎講座1-0 ブラックエプロンとは?

こんにちは、せんせーです。

さてさて、皆さんはブラックエプロンと聞くとどのようなイメージが浮かぶでしょうか?「他の店員さんとエプロンの色が違う」「なんか凄そう」「社員の人なのかな?」「難しい試験に受かった人」などなど…色々なイメージがあると思います。しかし、SNSなどネットを見ても間違った情報を伝えているものもありました。そこで、まずは現役ブラックエプロンPTRのせんせーが、正しいブラックエプロンの情報をお伝えします。

まずは上の例を使って、

「他の店員さんとエプロンの色が違う」→正しい

「なんか凄そう」→概ね正しい(後述)

「社員の人なのかな?」→間違い(アルバイト店員もブラックエプロンになれます)

「難しい試験に受かった人」→正しい

 

どうでしょうか?案外勘違いされている方もいらっしゃったかもしれません。

じゃあそもそもブラックエプロンとは何なのかですが、要は社内で実施される試験に合格した人を示す証です。これ自体は知っている方も多いと思います。

スターバックスという会社はとても労働者思いな会社で、アルバイトや社員の間に待遇差があまりありません。パートナードリンク(勤務中にドリンクをタダで飲めるもの)やパートナービーンズ(週一で100g分のコーヒー豆をもらえる制度)などの福利厚生はアルバイト・社員問わず与えられますし、SSVと呼ばれる時間帯責任者になれば業務内容もほぼ社員と同じになります。ブラックエプロンチャレンジテスト(試験の正式名称)も同様です。エントリーさえしてしまえば誰でも受けられます(流石に研修中の人は受けられませんが)。

ではブラックエプロンを取得するためには具体的にどのようにしたら良いのか、一つ一つお伝えします。

 

(0.スターバックスに入社する)

1.バリスタ認定を受けて研修を終える

2.コーヒーマスター認定を受ける

3.ブラックエプロン試験のエントリーを行う

4.試験を受ける

 

以上4(5)点です。それぞれ詳しくみていきましょう。

 

0.スターバックスに入社する

0.は言わずもがなです。あくまで社内試験でしかないので、社員でないと試験を受けることはできません。アルバイトだと倍率がすごいことになる場合があります(せんせーの場合は約30倍でした)が、ブラックエプロンを本気で取得したい!と入社前から思っているのであれば、その熱意が伝わって採用される可能性が上がるかもしれません。ともかく、スターバックスに入社してください。

 

1.バリスタ認定を受けて研修を終える

1.もスターバックスのパートナーになる大前提を指します。研修中は業務の基礎の基礎を学ぶ期間であるので、ちゃんと基礎を学んでください。これが疎かだと仮にブラックエプロンを着用できても、最悪「あのブラックエプロンはダメだ」と名指しで批判されてしまう可能性があります(BAには名前が刺繍されているので個人情報バレバレですw)。

 

2.コーヒーマスター認定を受ける

2.まで来た皆さん、とうとうブラックエプロン試験合格に向けてスタート…と言いたいところですが、実はまだ1.の時点では受験資格がありません。ではその受験資格が何なのかというと、「コーヒーマスター認定を受けている」ことです。これは各店舗で認定されるもので、研修期間明けの研修で最初の方に行われる研修(スターバックスは試用期間以降も結構研修があります)を修了したら得られる資格になります。ただ、このモジュール(研修のこと)はそれまでの研修(試用期間内のモジュール)と優先順位が異なるので、そのまま放置していたらなかなかモジュールの時間が組まれません。もしすぐに受験資格が欲しいのであればSM(ストアマネージャー、要は店長)に「BA試験を受けたいのでコーヒーマスターの認定を受けたいです」と伝えましょう。

内容自体は1.で学ぶこととあまり差はありません。ここで学ぶことがBA試験の基礎の基礎になると言っても過言ではないので、しっかりモジュールを受けましょう。

 

3.ブラックエプロン試験のエントリーを行う

3.まで来た皆さん、やっと受験資格を得ましたね。これで試験合格に向けて無事スタートです。まずは試験を受けるためにエントリーを行いましょう。就活のESみたいな感じです。エントリーの時点からBA試験がスタートしてると思いながら行いましょう。

 

4.試験を受ける

さて、ここまで来たらあとは試験を受けるだけですね。ネットでは「BA試験は司法試験並みに難しい」とか言われてたりしますが、あれは流石に言い過ぎですw 実際試験で聞かれる内容は長くなるので別の記事で書きますが、普通に勉強していればそこまで難しいことは聞かれません。ではなぜ合格率が10%ほどになってしまうのか。それは、「記念受験勢が一定数いる」ことです。

話は少し逸れますが、皆さんは危険物取扱者という試験をご存知でしょうか?これは読んで字の如く危険なものを扱うために必要な資格になります。色々な種類に分けられますが、引火性液体(ガソリンとかですね)が扱えるようになる乙4種という試験は特にメジャーな試験で受験者もかなりの数になります。乙種は基本的にそれぞれの種目で認められた危険物載のみが扱える資格になるので、ガソリンなどメジャーな危険物が扱える乙4が人気なわけですね。ではそれだけ人気な乙4ですが、この資格だけ以上に合格率が低いです。これはなぜでしょうか?他の乙種も同じ乙種なので、そこまで難易度に違いはないはずです。これはズバリ、「とりま受けてみるか」という安易な気持ちで受ける人(=合格のレベルにない人)も受けるので母数が膨れ上がって勝手に合格率が上がっているのです。

この現象とBA試験はとてもよく似ています。BA試験も「今年度で退職するけど、最後の腕試しに受けてみようかな」「まぁいけるっしょ」そんな感じの勢いで受ける人が多いこともあり、合格率が低くなってしまっているのです。もちろん結構細かいところまで試験では問われるので生半可な勉強では合格できませんが、努力が報われないような鬼難易度の試験でもありません。なので、上記の「概ね正しい」というのは「正当な努力を行なったという点では凄いけど、天才みたいなものではない」ということを指しています。

 

さて、ここまでの話を聞いてどうでしょうか?ブラックエプロン取得までの道筋がある程度分かったのではないでしょうか?

それでは今回の講義の締めとして、ブラックエプロンを取得することで得られるメリットをいくつか並べて終わりにしたいと思います。

 

1.珍しい存在(全体の10%程)なので、色々な意味で目立つ

2.コーヒーの知識を客観的に認められることになるので、自信が持てる

3.接客でコネクトする時に使える話のネタが増える

4.エプロンがもらえる(自分の名前入りなので退職時返却不要)

5.なんかかっこいいw

etc

 

 

宿題は、BA取得までの流れを4段階で説明できるようになることです。ではまた〜。